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社会の認識――社会学入門(2011年度前期)

 

橋本努

 


 

■講義計画

 

 

 

 

 

1

4/12

Tue

 

ガイダンス+大学改革論

2

4/19

Tue

 

ウェーバー『社会学の基礎概念』

3

4/26

Tue

 

ウェーバー『支配の諸類型』

4

5/3

Tue

 

(国民の休日)

5

5/10

Tue

 

マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』(新日本出版社)

6

5/17

Tue

 

ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)

7

5/24

Tue

 

アーレント『人間の条件』(ちくま文庫)

8

5/31

Tue

 

マルクーゼ『エロス的文明』(紀伊国屋書店)

9

6/7

Tue

 

橋本努『自由の社会学』

10

6/14

Tue

 

橋本努『自由の社会学』

11

6/21

Tue

 

橋本努『自由の社会学』

12

6/28

Tue

 

橋本努『自由の社会学』

「秀」希望者は要相談

13

7/5

Tue

 

橋本努『自由の社会学』

「秀」希望者は研究計画書を提出

14

7/12

Tue

 

休講

15

7/19

Tue

 

「秀」希望者はレポート完成稿を提出、討論

16

8/2

Tue

 

 

 

■授業の目標

この講義の前半では、社会学の理論を学び、後半では、その応用として、現代社会の諸問題を、「自由」という観点から検討します。

 

■到達目標

大学の教養課程で教養が身についたと言える一つの基準は、大学1-2年次において、例えば岩波文庫(とくに青帯)を20冊以上読み、自分が理想とする人生や理想的な社会について、自分なりの意見を形成することではないでしょうか。また自分の考え方や人生観について、豊かな会話力をもって、30分以上の討議を続けることができる、ということではないでしょうか。本講義では、毎回、講義と対話を通じて、大学生にとって必要な、骨のある教養を身につけることを目標としています。

 

■講義レジュメについて

 この講義で用いるレジュメはすべて、橋本努のホームページ(検索エンジンで検索してください)の「講義 社会の認識」から、ダウンロードしてください。そしてプリントアウトしたレジュメを、毎回の講義に持参してください。この講義では、レジュメの内容について、後半の30分を用いてディスカッションをしますので、レジュメの持参は必ず必要となります。

 

■成績について

出席、小レポート、および、発言の積極さを評価します。単位取得の難易度は、諸講義の平均に準じます。

 以下の二つの課題提出を満たしてください。

@受講に必要な手続きとして、次のレポート課題を、4月26日の講義後に提出してください。

【レポート課題】:「大学時代に追加で1,000万円を自分に投資することができれば、どのようにその資金を利用するか」。(字数は、2,000字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。)なおこの課題の目的は、受講者がこの機会を用いて、大学生に相応しい教養水準について考えることを促すものであります。このレポートを提出しなかった人は、未履修扱いとなります。

A 講義では、数回にわたって、小レポートを提出することが課題となります。講義の最後に「講義用A4用紙」を配りますので、そこに授業に関する事柄などを書いて、次回の講義の最初に提出してください(字数は、1,200字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。)なお、小レポートの遅刻提出は0.5回分として扱います。

 提出された小レポートはすべて、講義の最後に、文章を推敲して再提出します。ですから、小レポートのデータは保存しておいてください。そして推敲した小レポートは、7月26日 の0:00から24:00までのあいだに、Eメールにて橋本までお送りください。その際、(a)必ず、北海道大学で割り当てられた、ご自身のメール・アドレスから送信してください。(b)また、送信するときのタイトルに、必ず、講義科目名の「社会学入門」と、ご自身の「お名前」と「学籍番号」を記してください。すぐれたレポートは、サンプルとしてHPに掲載しますので、ご了承ください。

 

 「秀」を希望される学生は、以下のレポートを、追加で提出してください。

【「秀」希望者のレポート課題】:テーマは、講義内容に直接・間接関連する事柄であれば、自由です。様式は、以下のとおりです。字数は、4,000字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。

 レポート作成のためのスケジュールは以下のとおりです。まず、7月8日までに、「研究計画書」をEメールにて提出します。計画書のフォーマットは、ホームページよりダウンロードして、ご参照ください。次に、7月19日の講義までに、2,000字以上の「レジュメ(レポート作成に当たって参考にしたいくつかの本の抜書きメモのこと)」を作成してください。この日は、提出していただいたレジュメに基づいて、討議します。そして、8月12日の13:00までに、完成稿を、Eメールにて橋本までお送りください。なお7月26日13:00-15:00は、レポート作成のためのオフィス・アワーとします。どうぞお気軽に、経済学部の橋本研究室までお越しください。

 

■オフィス・アワー

オフィス・アワーとは、研究室で先生と議論したりおしゃべりしたりする時間帯のことです。水曜日の12:00-13:00(経済学研究科517室)に設定しています。どうぞお気軽に、遊びに来てください。

 

■参考文献

・高校の授業科目「倫理」は、本講義の基礎知識となります。「倫理」を履修しなかった方は、『チャート式新倫理』を読んで予習してください。また高校生・大学生向けの『倫理思想用語辞典』山川出版も、便利で重宝します。

・【参考】橋本努『自由の論法──ポパー・ミーゼス・ハイエク』創文社,1994.

     橋本努『社会科学の人間学――自由主義のプロジェクト』勁草書房1999.

     橋本努『帝国の条件』弘文堂2007.

 

■「人文科学の基礎」図書リスト

【岩波新書:必読の古典】

大塚久雄『社会科学の方法――ヴェーバーとマルクス』

大塚久雄『社会科学における人間』

 

【岩波文庫:必読の古典】

マルクス『共産党宣言』『賃労働と資本』『賃金・価格および利潤』『ドイツ・イデオロギー』

ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『職業としての学問』『職業としての政治』

スミス『国富論』『道徳感情論』

ロック『市民政府論』

ルソー『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』

ホッブズ『リヴァイアサン』

ミル『自由論』

ニーチェ『道徳の系譜』『この人を見よ』

プラトン『メノン』『国家』

アリストテレス『ニコマコス倫理学』

デカルト『方法序説』『精神指導の規則』